残業が多くなる原因はあそこにあった

SIerの職種は残業が多い傾向にある。理由の1つは、1つのシステム開発に複数名が参加している、という点である。システムの規模が大きいほど参加するメンバーの数は増え、100人体制になることも少なくない。これだけのメンバーに対して、仕様の決定や変更、課題の共有をするために、1日に何度も打ち合わせを行っている。

メンバー同士で意識のずれがあると、仕様と違うものが出来上がって、システムトラブルに繋がるので、対面での意識合わせは重要である。こうした内部打ち合わせの時間、資料作りに時間が掛かっている。これに加えて、顧客企業と打ち合わせは別に行うので、顧客向けの資料作りや打ち合わせ時間が必要となる。このようにして一日の大半が打ち合わせに使われてしまう。

特にトラブルが発生したときや、繁忙期には、自分のデスクで作業が出来るのは定時後、というケースもある。課題の発生を抑え、スケジュール遅れや残業を発生させないためには、システム開発の初期段階での対処が大事なキーとなる。顧客企業からの要望をヒアリングする際に、顧客からの要望を漏れなく聞き出しておき、検討漏れは無くす。要件定義の後の段階で追加機能が見つかると、新たに検討事項が増えることになって、スケジュール遅れに繋がるからだ。

顧客企業からの要望の中には、システムでは実現不可能なものもある。そういう機能は要望から外したり、代替案を検討して、システムで実現できることを明確にして提案する。